3月20日 「春分の日」
ゆっくりとした春の訪れを感じながら、優興の「味噌づくり」は行われました。
味噌は、日本の食に欠かせない基本の調味料ですので、
昔ながらの良い素材で作りたいという思いがあります。
まるみ麹本店の「大豆」と「生こうじ」


どちらも自然栽培で丁寧に作られたものです。
自然栽培の大豆は、「奇跡のりんご」の生みの親である木村秋則さんの、
「木村式自然栽培」指導を仰ぎ、忠実に栽培したものです。
それは、無農薬というだけでなく、化学肥料や有機肥料も使用せず
大地の力を最大限に活用する栽培法で、木村さんが長い年月をかけて完成させたものです。

「能登のはま塩」
~能登の揚げ浜式製塩~という日本最古の技術で、珠洲市の角花家が作られたものです。
例年であれば、能登のはま塩を使用させてもらうのですが、
塩田がある珠洲市は、2024年1月1日に起きた「能登半島地震」によって大きな被害を受けたため、
伝統の塩作りが、今もなお困難な状況となっています。
~優興の「味噌づくり」~




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優興では、室長がランチに「ゆうこう飯」を作ってくれます。
そこで出てくるお味噌汁が、それはそれは美味しいのです。
具材は多く入れず、シンプルに。
一口お汁をすすると、甘みと深みが口の中に広がります。
最後まで飲み干して、「あぁ~、美味しかった。」と一息つき、
午後からの活力をもらっています。


昨今、合理化や効率化という言葉をよく目にします。
しかし、「手間ひま」かけて出来たものは、
じっくり丁寧に時間をかけて行う作業、ということだけでなく、
その中に、気持ちもしっかり込められていると思うのです。
今年も味噌作りが出来たことに感謝しながら、
味噌が発酵していく時間を、ゆっくり待ちたいと思います。