仕事におけるセンスを高めるためには・・・。観察力、洞察力、判断力、その他コミュニケーション能力、物事を批判的に観る能力など様々な能力が必要です。
しかし、このセンスは何かを学んだからと言って、すぐに身につくものではありません。
毎日の少しずつの積み重ねで少しずつ感覚を高めて行くことが大切です。
とにかく、何度も繰り返し、本当によいと言われるものに近づいてみること。
それは、美術的なものでも構いませんし、音楽でも構いません。スポーツならもっとイメージしやすいかもしれません。同じ横並びのスポーツチームの観戦を100回観ることと、プロスポーツを10回観ることは、同じスポーツを観ることであっても、そこから得るエネルギーや感じ方が違ってきます。
つまり、突き詰めて研ぎ澄まされたものに宿るエネルギーを感じること。そこには人々を引きつける魅力や叡智が詰まっていることを一度は誰もが肌で感じたことがあるでしょう。こうしたものを見るとセンスが磨かれてきます。
よいものを見ると、そうは感じないものの違いが自然と分かるようになるのです。
これは、仕事と全く関係ないかといえば、商品やサービスが心に刺さるものであるかどうかの判断ができるようになります。可視化できる数字や見えない情報を総動員して、直感に従ってタイミングを読むことができる。こういうことに繋がっていきます。
直感は勘ではなく、感=センスです。
何となくそう思うという感覚は言語化することはできなくとも、過去の経験や知識が下支えになっており、非常に論理的な方法で導き出された自分なりの答えでもあるのです。
この感覚はどこにいても学べません。
よいと言われるものを繰り返し観て、自分の感覚を信じ続けること、それに尽きます。