ちょっとした空間に、ほんの少しの草花を生けるだけでその場の空気が整います。
購入したものでなくても、庭にあるものをさりげなく小さく生けるだけで随分と変化するものです。
植物や自然に触れると私たちは心地よく爽やかな気持ちになることができます。
それは、きっと自然には自我がないから。
我のないものに触れ、存在のありのままを味わう。
美を受け取り、味わうことは人の心をホッとさせ、和ませ、緩ませてくれるものです。
すると内側に余白が生まれ、余白が生まれたところには新しい風が入ってきます。
自分の中に新しい風を入れることは、新しい情報を取り込むこととは限らない。
むしろ、自分の中に元々あるものを思い出すために、自分に立ち返る大切な行いかもしれません。