
2025年の終わりどのように過ごされていますか。
1年の出来事を振り返りながら、人や場所の出会いに感謝する年末を私たちは過ごしています。

建築や空間デザインは、人の心に深く影響を与える力をもっています。特に開放的な空間は気持ちを明るくし、創造性を育んでくれるものです。
昨年5月の終わりに訪れた岩手県立美術館は、盛岡中央公園に隣接しており館内からは豊かな緑が窓越しに望める美しい空間でした。自然光がやわらかく差し込むように設計されていて屋外の風景と室内がゆるやかにつながることで、より開放的な雰囲気が生まれています。このような空間では、ただ佇むだけで時間がゆったりと流れ心が落ち着き、芸術鑑賞以上の豊かさを感じることができます。
自然に寄り添う美術館では、展示作品だけでなく「場そのもの」が価値ある体験となるのです。働く場所もこうした視点で見直すことで人の心に与える影響が大きく変わるのではないでしょうか。周囲の風景を取り込むことで、空間に広がりと深みがうまれるかもしれません。
(岩手県立美術館、2001年開館、設計:日本設計・所在地:岩手県盛岡市)


舟越保武の彫刻は慈愛に満ちて、静かに弱きものを包み込むような静寂さを残していました。
残り数日が皆様にとって充足の日々となりますように。