【本物に出会う】
常々「良いものを見ておく」「本物をみるようにする」ということを言われます。
本物に宿る佇まいを感じ取るいう意味でもありますし、その理由を探求するということでもあります。
「美しい」には必ず理由があります。
形や色のバランス、素材、機能性、作り手の氣のような何か。
そこから得られる情報は無意識的なものまで含まれていて、感じ取る力が必要です。
本物に出会い続けていると、その感度が上がります。
所謂よいものが分かるという感覚です。
それは、今人気のデザインであるとか、注目されている分野である、価格も一切関係のない、普遍的な美しさ。時代や世代を超えて人々の心を打つものとの出会いです。
本物は必ずしも美術館や博物館に展示されているとは限りません。
有名無名に関わらず、純度の高いフィルターを何度も通して世に生まれてきたもの。
子どものアート作品が何だかいいなと思えることがあるのは、
この純度の高いフィルターをそもそも持ち合わせているからかもしれません。
自分のフィルターの純度は今どのくらいですか。
思っている感じと違うなという時には、ぜひ本物に出会いに行ってほしいと思います。
本物に触れると一気に自分が引き上げられ、清々しい気持ちになってこられますから。
分野は藝術でも音楽でも、文学でもスポーツでも。
それらを通してその先の本物の人と出会うことで、いつでも自分を高めることができます。